大学院の2年間に私は情報の可視化表現という角度から日常に取り組む。自分が日常生活から気づき、発見したことや問題についての情報を収集し、視覚的に表現する。この過程に「可視化表現が日常的なことに対する表現力」と「可視化表現が日常に溶け込む可能性や在り方」この二つの要素を意識して研究を行う。 今回は2 つの作品を展示している。一つ目の作品は大学院修士課程の一年目に行った研究と制作であって、二つ目は修士課程の二年目に行った研究と制作である。この二年間、この研究について私の視点は同じではないが、視点の変わりも「日常と可視化表現」に関する研究の段階的な成果であり、私がこの研究に対する理解の変化の体現である。
一年目は「食」というとても日常的なことに着目して、おかしのパッケージに対して、自分の気づきと考えを取り込んだ。そして、私は普通に裏に書いてある健康に関する栄養成分や原材料などの情報を表にして強調したパッケージの作品を作った。これは主には社会的な内容であった。二年目は社会問題から目を離して、自分の事に着目した。可視化表現と個人情報の関係を探りながら、視覚言語で日常的なことを記録する可視化日記という作品を作った。